絶対などない

~アンチジャニーズがKAT-TUN沼にはまって11年たちました~

アンチがKAT-TUN沼にハマるまで

KAT-TUNを好きになる前、私はアンチジャニーズだった。
というか、前提としてそもそも芸能人に入れ込む気持ちがよくわからなかった。
もちろん私だってイケメンは大好きだし男女問わず好きなアーティストや俳優もいた。
でもそれはその人が生み出す作品やその役だったり瞬間が好きなだけ、いわば「点」や「面」だけを見ているようなもので、その「人」をまるごと愛するようなものではなく、仮にその人が消えたところで多少はショックを受けるかもしれないがそれまで、程度。
だってそこまで気持ちを傾けたところで、転職に役立つ資格が手に入るわけでもなければ彼らが結婚してくれるわけでも老後の面倒をみてくれるわけでもない。無駄である。
…なんてことを当時ちゃんと考えていたわけでもないと思うが、いま言語化するならそんな気持ちだったと思う。我ながら乾燥しているな。

なかでもジャニーズのアイドルなど、歌にしろ演技にしろトークにしろ、突出した才能があるわけでもないのにただルックス(それも絶世の 、ではない)と事務所の強大さでヨイショされているだけのチャラチャラした人たち、そんなものに本気で情熱を傾け、自分の時間やお金を費やすなど、若い子かでなければイタい人だ。

というとんでもない偏見と冷めた考えを持ったままジャニーズにハマることもなくアラサーになり、もう自分の人生にジャニーズがかかわってくることなど絶対にない、と思っていた。

そんな私がふとしたきっかけで亀梨和也、そしてKAT-TUNという沼にハマりそしていまもそのまま深く浸かり続けているという自分でも驚くこの10年を、充電期間というこの機会に振り返ってみたくなった。
走り続けている間は落ち着いて振り返る暇もなかったが、グループとしては一時休業している今だからこそ、改めて見つめなおすのもよいのではないかと。

ただ全くそんな予定もなかったので記録等もとっていず、完全に自分のぼやっとした記憶(しかも私は色々とゆるい)に頼っているだけの雑記なので、所々不確かだったり誤っているところがあるかもしれない。(完全におかしいぞというところがあればコッソリ教えて頂けたらうれしいです)
また、私という人間のフィルターを通した当時の出来事、に過ぎないので、人によっては不快に感じさせてしまうのではないかと危惧している。
ただそのときはそう思った、というのをできるだけありのまま書き記したかったので、できればその点は大目に見て頂けたら、と思う。

さて話は2005年当時に遡るが、前述のようにジャニーズアイドルに全く関心がなかった私はデビュー前のジャニーズJr.だった彼らのことなど当然知る由もなく、ごくせん2で亀梨くんと赤西くんが世間の注目を集めていたことも全く知らないままだった。
というか、ごくせんが驚異的な高視聴率をたたき出している、という事実すら知らなかった。テレビ自体さほど熱心には見ていなかったし、視聴率など関心を持ったこともなかったし。
いま思えばその頃オロナミンCのCMで学ラン姿の仁亀を見た記憶があり、おそらくデビュー前のJr.としては破格の扱いだろうことからも当時の彼らに対する注目度が窺えるが、当の私は「ジャニーズ、かな?(チャラチャラしてるなー)」くらいの薄~い感想だったと思う。

そんな私が初めて亀梨くんを認識したのは2005年秋クールの主演ドラマ「野ブタをプロデュース」である。
もちろん亀梨くんがどんな人かも知らず、かといってさすがに知っていた当時NEWSの山下くん目当てだったわけでもなく、テレビ誌か何かの紹介を見てストーリーに惹かれ試しに初回を見たところ単純に面白く続きが気になり、毎週視聴するようになった。

主人公を演じる亀梨くん自身については整った顔立ちをしているとは思うもののそもそも好みのタイプというわけではなかったけれども、ストーリーが進むにつれそのナイーブな演技や明るさの裏に潜む陰の雰囲気に徐々に惹きつけられてしまい、ドラマも後半になるとすっかり「修二」が気になって仕方ないという状況になっ ていた。
それまでドラマにしろ何にしろ「見れたら見る」スタンスだったのが毎週欠かさず録画してまで見るようになり(余談だが録画予約をしようとしたらビデオのリモコンの電池が切れていて使えず、そのくらい何事にも執着していなかったのだと今にして思う)気づけばドラマもろともすっかりハマっていた。

エンディングに流れる「青春アミーゴ」も私のイメージするジャニーズキラキラソング(ちょいちょいトンチキ)ではなく私には妙にハマって、なんならエンディングを聴くために本編を見ているようなところすらあった。
このあたりの時系列がちょっと曖昧なのだけど(ドラマ終わった後かも)とにかく青春アミーゴをちゃんと聴きたいしかも亀梨くんが歌っているビジュアル込みで、と思った私は何らかの手段で修二と彰がTV出演したときの映像を入手して夢中になって見ていたが、HEY×3の座りトークでハキハキとよくしゃべり、ダダすべりしてふにゃふにゃ笑い、ダウンタウン浜田さんに頭をハタかれて「やったー!売れる!」と屈託なく喜ぶ亀梨くんの姿にポカンとしてしまった。
あれ誰。
少なくとも修二という役を通して私が亀梨くんに抱いていたイメージとは違っていたのだ。いい意味で。
いま思えばそこが転機のひとつだったかもしれない。ギャップってやつ?

これまた時系列は曖昧なのだけど、それと前後して亀梨くんのことを知りたくてたまらなくなりネットで検索したところヒットしたファンの方のブログがあって(残念なことに今ではもうそのブログはやってらっしゃらない)多分私より10~20歳年上の方だったと思うのだけどとても愛に溢れたステキな文章を書かれる方で、それをひたすら過去に遡って読むうちに私はその方の視点を通して亀梨くんに堕ちていったのだと思う。感覚の同化というか。

ともあれドラマが終わろうとも一向に私の熱は冷めず、会社の先輩にふと漏らしたのを聞きつけたらしい別部署のジャニヲタ先輩(当時仁担)がいきなり訪ねてきて雑誌の切り抜きをたくさんくれ、辛抱たまらず帰りの電車でコソコソと切り抜きを読んでは胸がドキドキしてため息をつくという、すっかり恋する乙女のような状態になっていた。
キモい。
そんな自分に自分自身戸惑わなかったわけがない。大いに戸惑った。
ちょっと待って、ジャニーズだよ?しかもかなり年下。ていうか未成年。
あ り え ん … 。
周囲の反応にしても学生時代の友人からは「え、大丈夫…?」と真顔で心配され、親友からは 「うわ~勘弁してよ(笑)」と苦笑され、彼氏(私よりアンチ)には当然ものすごく嫌がられた。
当時の私の性格や周りの雰囲気が窺い知れる。

だけどもう止められなくて、少しでもきれいな映像見たさにDVDレコーダーを購入し、ジャニヲタ先輩がくれる過去の少クラを毎日毎日見た。
ちなみにその先輩はジャニーズを追っかけるあまり仕事や人間関係に支障をきたしまくりで悪評が高く、お世話になっておいて申し訳ないことこの上ないけどできれば余り関わりたくないところだったのだが(思えば私や私の周囲のジャニヲタに対するイメージにかなり影響を与えた存在だった。後にして思えば単にパーソナリティの問題だったと思うけど)「しょうくら?…って何??」状態の私では他に話す相手も情報を得る手段もなく、なんていうかもう背に腹は代えられなかった。

そんなこんなで大いに戸惑いつつもKAT-TUN、というか亀梨くんにまみれて過ごしていたある日、朝のWSで突然、KAT-TUNがデビューすると知った。
グループ結成してから5年、当時のジャニーズグループにしては長い下積み(しかもJr.の中では人気絶頂)を経てのデビューは以前からのファンの方々にはやっと、の思いが強かったと思うが、私にとっては沼にハマってからわずか数か月後の予想だにしない展開であり、ここからまた怒涛の日々が始まったのだった。

長いです。長いですねすみません…続きます